光を通して浮かび上がり、あふれるような色彩で見る人を魅了するステンドグラスに、一度は憧れた経験をお持ちの方も多いはず。
でも、難しくてとてもできそうにない・・・
材料費がかかりそう・・・
そう思ってあきらめた方もいらっしゃるのではないでしょうか?そうお考えの方にグラスアートをおすすめします
グラスアートとは?
「グラスアート」とは、ガラスに接着剤付きの鉛の線でデザインを描き、紫外線にをカットする専用特殊カラーフィルムを貼って彩色することにより、ステンドグラスの風合いが手軽に楽しめるクラフトです。
すでに建築業界では公共施設などに多く採用されていますので、知らないうちに「グラスアート」をすでにたくさん目にしていらっしゃるかもしれませんね。
ステンドグラスというと、すごく洋風なイメージかもしれませんが、和風なもの、ポップなもの、アーティスティックなもの、メルヘンチックなものなど、どんな雰囲気も思いのままに自由に創り出すことができます。
ステンドグラスとの違い
ステンドグラスはガラスを切って鉛で接着して作り上げますが、グラスアートはガラスを切りません。そして、表現の自由度が高いです。
グラスアートの作り方は?
一枚のガラスに鉛でできたリード線でデザイン線を描き、裏側から日焼けしにくい特殊なカラーフィルムを貼って彩色し、さらにフィルムの端にリード線を貼って作ります。
- 図案をガラスの裏面に貼り、図案の順番通りにリード線を貼り、貼り終わりと貼り始めの余分なリード線を切り、ペグで圧着します
- 順番通りにリード線を貼って、圧着を繰り返します
- 図案通りにフィルムを切り、裏の紙をはがしてガラス裏面に貼ります
- 裏面も表面通りにリード線を貼って完成です
グラスアートの魅力
①基本の道具が安い
グラスアート協会が販売するものと市販品でも代用することが可能な道具とがあります
専用の基本道具
- リード線(素材)
- フィルム(素材)
- ボーニングペグ
- スキージー
- リード線カッター
その他のグラスアートの道具
- マスキングテープ
- チャコペーパー
- ステンシルカッター
- 霧吹き(アルコール用と水用)
- 油性ペン
- リード線用ハサミ
- フィルム用ハサミ
- カッター
- グラスアート専用クロス
- カッティングマット
- キッチンペーパー
- 定規
- 破片入れ
- クロスマーカー
- LEDクリスタルサイン(この商品だけは14,000円[税抜]~と少しお高いですが、あればとても作業がしやすく便利です)
②製作の危険が少なくて安心
ステンドグラスは、色ガラスを各ピースに切り、そのガラスを熱したハンダで溶かした鉛で接着するという、危険を伴う作業ですが、グラスアートはガラスを切ったり、ハンダを使う必要がありませんから安全です
ステンドグラスには、銅テープ法が用いられていて、ちょっと分かりにくいですけど以下のように説明されています。
ガラス片の周囲に銅の薄いテープを巻き、それを突き合わせて半田で溶着するという技法です。銅テープの片面には接着剤が付いていてガラスにくっつきますが、それは作業を楽にするのに大変有効です。しかし、最終的に出来上がった形はケイム技法と同じで、必ずしも接着剤の力に頼っていないことを理解してください。この工法は作業が楽で、小さなものを作るのに適しています。また、ランプシェードのような、立体的な曲面をもつものも、比較的容易に作ることができます。
ちょっと難しい表現だったかも…
③素材のバリエーションがとっても豊か
リード線は、金色(ブラス)、銀色(ナチュラル)、黒色、白色、アンティーク調のグレー等の8色から。また幅も2mmから9mm幅までとバリエーションがありますので、作品のイメージに合わせて選び作品を作ります。また、フィルム色も多数あり、中間色や、柄物のフィルムもとても増えてきました。すりガラス調のフィルムなども組み合わせ、様々な表現が可能です。
④表面が平らでつるつるしていればどこでもグラスアート可能
グラスアートはガラスの他、アクリル・陶器・木・ステンレス等表面が平らでツルツルしている物に施工することができます。
ご自宅の食器棚や洗面台のライトや鏡、出窓等、特別な材料でなく、今あるものに施工できてとても楽しいです。手の届くところなら、ガラスを外したりせずそのままの状態でも施工できるので、夢が広がりますよね。。ステンドグラス調の雰囲気がいろんな素材で楽しめる、とてもうれしい特徴ですね。
⑤災害時のリスク軽減にもなる
地震などの万一の場合でも、ガラスが割れにくく、飛び散りにくくなるなど安全性が高いので、建築業界では公共施設やテーマパークなどにも多く採用されています。
グラスアートとはどんなものか幾分かイメージはわいたでしょうか?さて、ではどうやったらグラスアートを作ることができるのでしょうか?作り方・学び方も見てみましょう。